木の家は本当に強い?木造の耐震性と耐久力アップのコツとは

公開日:2022/10/15   最終更新日:2022/09/21


建築基準法に則って建てられている木造住宅であれば、震度6または震度7の地震が発生しても家が倒壊することはありません。また、地震に強い工法で建てられているので、経年変化により耐震性と耐久力に不安を感じたときは、それらをアップすることで、建物をより頑丈に安全にすることができるでしょう。ぜひ参考にしてください。

木造住宅は建築基準法に則って建てられている

鉄筋コンクリート造の住宅より木造住宅のほうが脆いという印象を持っている人がいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。木造住宅は建築基準法に則って建てられているので、耐震性と耐久力を兼ね備えているのです。

材料より工法が大事なポイント

柱と梁で補強しながら建物を建てていく木造軸組工法は、昔から日本で行われてきた工法です。柱と梁という線で建物を支えている木造軸組工法は、地震の揺れを吸収できないのではないかと指摘されていた時期がありました。しかし、現在は木造軸組工法も進化して、耐震等級3に対応できるようになっています。

また、近年人気となっているのがツーバイフォー工法です。2インチと4インチの木材のパネルを組み立てていく工法で、カナダなどの北米から伝わりました。こちらはパネルという面で建物を支えるため、木造軸組工法より強度が高いといわれています。

最近では、木造軸組工法とツーバイフォー工法を組み合わせたオリジナル工法も。6面体で建物を支えることによりさらに強度が増しているので、建築基準法に則って建てられていれば、木造住宅も地震に強いことが分かります。

耐震基準が制定された後に建てられた住宅は基準をクリアしている

2000年に建築基準法が改正されました。これにより、建築基準法が改正された後に建てられた住宅は基準をクリアしていることになります。改正された項目は、地盤調査の規定、地耐力に応じた基礎構造の設計、耐震壁の配置バランス、筋交い金物の使用または柱頭柱脚接合金物の使用です。

木造住宅は本当に地震に強いのか

木材は鉄よりも軽量でしなりがあります。また、しなった後は復元力もあるので、地震の揺れが小さくてすむのです。

地震の揺れが小さくてすむ

鉄筋コンクリート造の住宅のほうが、地震の揺れに対して強度が強いという印象を持っている人が多いですが、木造住宅も地震に強い特徴があります。事実、現在からおよそ1400年以上前に建てられた法隆寺は木で造られていますが、倒壊することなく現存しています。

その理由は、鉄より木のほうが軽いので、鉄筋コンクリートより建物が軽量だからです。地震の揺れが小さくてすむので、揺れを強く感じにくくなります。

耐久性と復元力がポイント

木材は鉄と比較してしなやかに動きます。しなりがあるので、力を上手に吸収して分散できるのです。よく木材は曲げに強いといわれていますが、曲げに強いからこそ折れることなくその場に建ち続けることができています。

また、いつまでもしなっているわけではなく復元力もあるので、地震で強い衝撃を受けたとしても、木材がしなった後は再び復元するのです。

火災にも強い

もし地震の影響で火災が発生してしまった場合、木造住宅であれば延焼のスピードを抑えることができます。鉄筋コンクリート造の住宅は、およそ3~5分で延焼してしまいますが、木造住宅では、およそ火災から15分が経過した後も、およそ60%は家の強度が保たれたままです。

これは、木材の中心部まで火が通りにくくなっているから。それまでの間、初期消火に努めることができるので、時間的余裕を獲得できます。そして、延焼を食い止めることができるので、隣家に火が燃え広がることも防げるのです。

木造住宅の耐久力をアップさせる方法

まずは現状を把握することが大切です。その後、具体的な方策を行っていきましょう。

専門家の耐震診断を受ける

耐震性は、地盤や建物の状況などにより変化します。耐震性は、家などの建物を頑丈にすることです。家が倒壊してしまうと室内にいる人は外に避難できません。そのために建物を頑丈にしているので、地震の揺れを軽減する効果はありません。まずは専門家の耐震診断を受けて不安を解消しましょう。その結果を踏まえて対策をとるようにします。

壁の補強する

建物を建て替える必要はありません。木造住宅の耐久力をアップさせるために、現在の壁を補強する方法があるのです。壁の量を増やすことで壁の配置をバランスよくします。また、筋交いを使用して補強しましょう。

柱の補修とシロアリ駆除

長年木造住宅で生活していると、木材がシロアリの被害を受けていることがあります。木造軸組工法やツーバイフォー工法などの最適な工法で家を建てていても、シロアリ被害を受けると耐震性がおよそ3割程度低下。そのため、柱を交換するとともにシロアリ駆除も依頼しましょう。

まとめ

ここまでで、木材の軽さやしなやかさ、復元力を活用して建てられた建物は、地震の揺れに強いことが分かりました。現在は木造軸組工法とツーバイフォー工法をハイブリッドしたオリジナル工法も誕生しています。地震に備えるために、さまざまな住宅メーカーが進化させた商品を提案してくれるので、それらも参考にしながら安全で頑丈な家づくりを始めてください。

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