子育て世帯必読!家の防音性を高めるためには何をすべき?
未就学児の子どもがいる家庭では、足音や泣き声、騒ぎ声が大きくて、近隣住民に迷惑をかけていないか気になってしょうがないでしょう。だからといって、子どもに話をしないように伝えるのも教育上よくないのではと思ってしまいます。そこで今回は子育て世帯が注文住宅を建てるときのポイントを紹介します。あらかじめ対策しておきましょう。
ストレスやトラブルの原因にもなる騒音
騒音だと捉える人もいれば、騒音だと捉えていない人もいます。感じ方は人それぞれなので、きちんと配慮するようにしましょう。
ストレスの原因にもなる騒音
誰でも自宅では快適に暮らしたいと思っていますが、騒音がたびたび発生するとストレスが蓄積されるものです。騒音は、人の話し声だけではなく足音や家電の音も含まれます。とくに、生活スタイルが極端な朝型や夜型の人が深夜や早朝に音を立てるとストレスで眠れなくなってしまいます。日中も子どもの泣き声や騒いでいる声などが響き渡ると、在宅ワークをしている人は仕事に集中できなくなるでしょう。
トラブルの原因にもなる騒音
このような状況が連続して発生すると、近隣住民のトラブルに発展する可能性があります。最高層のマンションの部屋に住むと騒音がしないから快適に暮らせると話す住民がいますが、その住民の階下で暮らす家族は、最高層のマンションの部屋に住む住民の生活音に悩まされているという話は珍しくありません。事実、騒音が原因で日本でも悲しい事件が発生しているので、自分では気を付けているつもりでも、さらに気を付けるくらいが丁度よいのかもしれません。
住まいの防音対策は2種類の方法がある
ホームセンターや家電量販店で販売されているものでも効果はあります。
室内の音を外部に漏らさない方法
音を遮る素材を使用して、室内の音を外部に漏らさない方法があります。電話や家族の会話はとくにプライバシー保護に努めなくてはいけません。近隣住民に会話を聞かれたいと思う人はまずいないでしょう。
そこで、鉄板やコンクリートなどを素材として、室内の壁や間切りに設置すると、これで音による振動が伝わりにくくなります。鉄板やコンクリートなどの素材はホームセンターなどで購入できますが、もっと手軽に失敗せずに防音対策したいという人は、カーテンを活用しましょう。厚手のカーテンのような吸音材を使用することで、防音対策になります。厚手のカーテンはホームセンターまたは家電量販店で販売されていますよ。
外部の騒音を遮断する方法
工事音や誰かの話し声は、一度気になるとずっと気になってしまいます。在宅ワークにも支障が出るかもしれません。簡単な方法として、厚手のカーテンを取り付ける方法がありますが、根本的な解決に至らないことがあるでしょう。
そこで、アルミやグラスウールなどの防音性の高い素材を使用した外壁や内装のリフォームが有効です。先ほどの厚手のカーテンと比較すると根本的な解決に至ります。
防音性を高めるためにできること
子育て世帯が注文住宅を建てるときは、防音性を高めておきましょう。
壁、床、天井を二重構造にする
こちらは、生活で発生する騒音を低減する効果があります。最近の注文住宅では防音性にも力を入れているので、こちらの方法を採用しているハウスメーカーは多いです。テレビの音や話し声が伝わりにくくなるので、プライバシーも保護されます。
仕切りの下地に防音材を埋め込む
こちらは、断熱効果も期待できます。カビの発生を抑えられるので、結露ができなくなるでしょう。吸音材を下地に埋め込むことで、さらに防音性が高まります。
排水管に防音材を巻く
排水管を流れる水や湯の音も気になります。トイレ、浴室、キッチンの音はできるだけ聞かれたくありません。そこで、排水管に防音材を巻くことで、音が外部に漏れにくくなるでしょう。
音楽や映画が趣味の方にも防音性は必要!
自分の好きなことを楽しむためには、きちんと対策しましょう。
ドラムを演奏するときの対策
床に4種類の防音材を敷くことで、ドラムを演奏したときの振動を軽減する効果があります。吸音材のウレタンマット、制振材のアンダーホワイトマット、防振材のP防振マット、防音カーペットの静床ライトの順番で設置するとよいでしょう。防音材の床にマットを敷いても、ドラムが不安定になることなく演奏にも支障がありません。これにより、ドラムを演奏するために防音室をレンタルして演奏する手間が省けます。
ピアノを演奏するときの対策
壁の対策としてワンタッチ防音壁、床の対策として静床ライトを使用します。ワンタッチ防音壁を使用するときは、塩ビジョイナーとボンドテープがあると便利です。ピアノ演奏でペダルを踏むときに、静床ライトが振動に耐えられるか心配する人もいるでしょうが、振動が軽減されているので演奏に支障を感じさせません。
まとめ
騒音はトラブルの原因になるので、あらかじめ対策しておきましょう。そのための費用は必要ですが、生活音が外部に漏れないのでプライバシーの保護につながります。また、騒音は決して子育て世帯だけの問題ではなく大人も認識しなければいけません。とくに日本は北米などとは違い、隣家との間隔が狭いので音が響いてしまっていることがあります。長い間快適に暮らすためにも防音対策を万全にしましょう。