毎月ちょっとずつ積み立て!一戸建ての維持費の目安を考えてみよう
皆さんの中で、一戸建ての住み替えや購入を検討している方は多いのではないでしょうか。しかし、一戸建ての年間で発生する維持費はどのくらい発生するのか、維持費をなるべく安く抑えるためにどうしたらよいのかについて、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、一戸建ての維持費について解説します。
一戸建ての維持費と金額の目安を考えてみよう
そもそも一戸建ての維持費の金額はどれほど必要なのでしょうか。一戸建てで快適な暮らしを維持していくためには、各種保険代や税金、将来的な住宅の修繕費用などが必要です。いくら新築の一戸建てに住んだとしても、購入から10年経過すると、至るところでトラブルを抱えるようになります。
とくに、水回りの代表的個所としては、トイレやキッチン、浴室などが挙げられますが、リフォームする場合は少なくとも100万円以上の費用が発生することを念頭に置いておきましょう。そのほかにも、築年数を重ねるごとに、住まいのいたるところで不具合が発生する可能性が高くなり、修繕費が発生します。修繕費が必要となるタイミングも突発的なケースが多いため、月々1万円程度の積み立てを行っておくことで、いざというときに対応できる可能性が高いです。たとえば、水回りは築年数が約10年から15年程度で修繕が必要です。
さらに、給水管の交換やフローリングの張替えに関しても、築年数20年近くで修繕が必要となり、屋根の塗装や外壁の塗装に関しては、築年数20年以上がめどとなります。このため、あらかじめ積み立てを行っておくことが重要です。
年間の維持費をシミュレーションをしてみよう!
こでは、実際に郊外の木造新築戸建てのケースと都内の木造新築戸建てのケースにわけて、それぞれの維持費を解説します。
郊外の木造新築戸建てのケース
建物自体の面積は180平米で、戸建ての価格は4千万円。比較的災害が少なく、浸水実績があるため、保険の料金に関しては年間で3万円発生すると仮定します。さらに屋根と外壁の修繕に備えるべく、毎月2万円程度の積み立てを行い、さらに固定資産税などが年間で約13万円発生すると仮定すると、こちらの一戸建ての維持費は概算で年間44万円発生することになります。
都内の木造新築戸建てのケース
建物自体の面積は100平米で、戸建ての価格は5千万円程度と仮定して解説します。こちらの戸建てが建設されているエリアでは、建物が非常に密集している地域のため、火災保険の特約を付け、年間の保険料は約5万円発生すると仮定します。修繕費の積み立てに関しては、今後10年から20年の間に住み替えの可能性も否めないため、毎月約1万円の積み立てを行い、税金関係が年間で15万円程度発生すると仮定すると、こちらの一戸建ての維持費は概算で年間36万円発生することになります。
維持費をなるべく安く抑えるには?
ここまで一戸建ての維持費について解説しました。マンションに住む際にもランニングコストとして、共益費などが発生しますが、一戸建てに住み替えた場合であっても、それなりの維持費が必要になってくることがわかりました。しかし、この維持費を少しでも安く抑えることはできないかと考えた方はいませんか。
最後に、維持費をなるべく安く抑えるにはどうしたらよいかを、項目ごとに解説します。
さまざまな控除の活用
維持費を少しでも安く抑えるには、さまざまな控除制度を活用するのが効率的だと考えられます。たとえば、住宅ローンを組む際に、省エネ関連のリフォームや耐震工事や増改築の工事を行った場合は、住宅ローンの減税対象となります。
ただし条件として、100万円以上の工事が対象ではありますが、対象範囲が居室やキッチン、浴室や外壁など幅広い範囲が対象となっています。もし、この住宅ローンの減税が適用可能となれば、ローンの残債に応じ控除を受けることができます。そうすると、住民税、所得税の負担が大分軽減されるため、金銭的余裕が生まれると思います。
こまめなお手入れ
新築で住んだ当初は、お手入れを積極的に行う方も多いです。しかし、築年数が経過するとともに、お手入れ自体がおろそかになってしまっているという方も多いのではないでしょうか。日ごろからお手入れを怠らずに、少しずつでもお手入れをしていれば、いざ自宅の修繕が必要となった際でも、修繕費を安く抑えることができます。
まとめ
今回は、一戸建ての維持費について解説しました。マンションに入居する場合は、ランニングコストとして家賃や共益費がかかってきますが、一戸建てに住み替えを行った場合も、維持費とした毎月のランニングコストとしてかかるほか、築年数が経過したタイミングでまとまった金額が必要です。また、この維持費を少しでも安く抑えるためには、さまざまな控除の活用と日ごろからのこまめなお手入れを行うことが大切であるといえます。一戸建てを検討している方は、ぜひ参考にしてください。