RC造の新築一戸建てを建てるメリット・デメリットについて解説!
RC造の新築一戸建てに憧れる方は少なくありません。ですがメリットだけではなくデメリットもありますので、建てる前には確認しておきましょう。この記事では、新築一戸建てを建てるメリット・デメリットについて解説します。これから一戸建てを建てる方は、参考にしてください。
RC造住宅とは?
まず、RC造住宅とはそもそもどのような住宅なのかを解説します。RC造住宅は鉄筋構造とコンクリート構造を掛け合わせた造の住宅のことで、それぞれのよさを掛け合わせた造りになっているのが特徴です。鉄筋構造だけの場合、横から引っ張る力に強いですが上からの圧力には弱く、コンクリート構造は上からの圧力に強いですが横からの力に弱いため、この2つを掛け合わせることで、上からの圧力にも横から引っ張る力にも強い、見事なブレンドの建物に仕上がっています。地震や台風などの災害にも強い家として知られており、マンションや一戸建てでも使われているオールマイティな造りとして人気です。
RC造の新築一戸建てを建てるメリット
そんなRC造の新築一戸建てを建てるメリットですが、まずは遮音性と気密性の高さがあげられます。こちらはとにかく頑丈な構造で作られているため、音漏れがしにくく、外からの音も反射しやすい造りとなっています。普段から楽器を弾く方や小さな子どもがいるご家庭の場合はとくに、大きな音を気にせずに過ごしやすい環境を作れるでしょう。
次に耐震性に優れている点です。先ほどもご紹介した通り、RC構造は上からの圧力にも横からの圧力にも強い構造となっているため、地震や台風などの災害に対しても強く、そう簡単に倒壊することはありません。大震災が訪れた際にもRC構造の場合は倒壊するケースが少ないことから、巨大なビルもRC構造を採用しています。またRC構造は元々が非常に頑丈な造りであることから、メンテナンスや修繕の手間もそこまでかかりません。家をできるだけ長持ちさせたい方にも、RC構造はおすすめといえるでしょう。
3つめは耐火性に優れている点です。RC構造は使われている素材の関係で木造よりも火が回りにくく、いざという時にも避難をする時間を稼ぎやすくなります。燃えないということはありませんが、万が一起きたときのことを考えると命を守れる可能性は多いに越したことはないのです。
そしてRC構造はデザインの自由度が高いという点も大きなメリットといえます。RC住宅の構造は非常に強固なため、余計な部品を使わずとも家を建てられ、シンプルな造の家を建てるのも可能です。デザイン性が高いシンプルイズベストな家に暮らしたいという方の場合、家はできるだけ余計な物がないといいのではないでしょうか。インテリアにこだわりたいからベースとなる家はできるだけ余計な装飾がないようにしたいという方にとっても、RC構造は理想的な造といえるでしょう。
RC造の新築一戸建てを建てるデメリット
RC造の新築一戸建てはこのようにさまざまなメリットがありますが、その反面デメリットもありますのでいくつかチェックしておきましょう。
まず気密性が高いため湿気が溜まりやすくカビが生えやすいというのは難点の1つです。梅雨時などジメジメしたシーズンはとくに注意が必要で、気が付いたら壁一面カビが生えていたということもあるかもしれません。
次に建築費用が高い点です。RC構造は他のタイプの家と比べるとどうしても建築費用が上がりやすく、予算オーバーしてしまったと嘆いている方も少なくありません。相場としては木造の1.5倍~2倍程度となりますので、RC造にする際には費用面も考えておいた方がいいでしょう。
重量が重い点もデメリットといえます。鉄筋とコンクリートをミックスした重量感満点の造だからこそ、地盤によってはこの構造で建築してしまうと、地盤沈下に繫がる可能性があります。そもそも地盤検査の結果建てられないとなったら、1から家を建てる場所を見直す必要が出てくるのが難点です。重量があるため倒れにくい反面、建てる場所は選ばないといけないのが面倒なポイントとはいえるでしょう。
このようにRC構造はメリットばかりではなくデメリットもあります。ですがデメリット部分の多くは対策を行えば防ぐのは難しくありません。対策に手間はかかりますが、自分が何を優先するかによってどの造を使うか考えると、理想的な家づくりができるでしょう。メリットとデメリットを比較して、自分の優先順位の高いものから優先して選ぶようにしてみてください。
RC構造は地震や火災に強く、家族の安心を守ってくれるタイプの造りではありますが、その反面湿気が溜まりやすい、建てる場所を選ばないといけないなどのデメリットもあります。RC講造以外にも家の構造はいくつかありますので、無理してRCに決めることはありません。それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分に合っているかどうか検討した上で新築一戸建てを建てるようにしてみてくださいね。