新築一戸建てを建てるなら知っておくべき?基礎工事の目的や流れとは

公開日:2022/03/15   最終更新日:2022/04/12


一戸建てを新築するとき、地盤調査後にまず行われるのが基礎工事です。家の土台となり、耐久性や住み心地にも関わってくる重要な工程ですが、よく分からない人も多いのではないでしょうか。自分の大切な家の基礎をつくる工事がどんなものか、知っておいて損はありません。今回は基礎工事の目的や種類、工事の流れも合わせて紹介します。

基礎工事にはどんな目的がある?

基礎工事とは、地面と建物をつなぐ「基礎」をつくる工事で、工期は1か月程度です。基礎は建物の重さや、地震の揺れなどの力を地盤に伝え、建物が沈んだり傾いたりすることを防ぐ重要な役割を果たします。

基礎工事に不具合があると、シロアリや小動物の侵入、床が抜けるなどの問題が生じるため、工事には職人の技や専門知識が必要となります。基礎はコンクリートや鉄筋などでつくられ、基礎をつくる工事の総称を「基礎工事」と呼んでいるようです。

基礎工事は大きくわけて2

新築一戸建ての基礎工事の工法は大きくわけて2つあり、「ベタ基礎」と「布基礎」があります。それぞれの特徴をみていきましょう。

■ベタ基礎

ベタ基礎とは、建物の床下一面に鉄筋コンクリートを打設する工法です。現代の日本の住宅では多く採用され、家屋の加重が地面全体に分散されるので、沈下に強く、耐久性、耐震性にも優れています。

シロアリや小動物の侵入、湿気を防ぐ効果もあります。大量のコンクリートを使用するため、コストが高くなるデメリットもありますが、地盤の強度が比較的低くても利用でき、施工もしやすいという特徴もあるようです。

■布基礎

布基礎とは、建物の主な柱や壁に沿って逆T字型に鉄筋コンクリートを打設する工法です。日本の住宅に昔から使われ、地盤に接する面積が小さいため、地盤の強度が高い土地に向いています。柱や壁への負担を軽減でき、比較的コストを抑えられることがメリットです。

一方デメリットは、隙間が多いためシロアリの危険性があり、床下の湿気やカビの対策も必要なことです。このように聞くとベタ基礎のほうがよいように感じますが、寒冷地では布基礎がよい場合もあります。

寒冷地では凍結深度より深く施工する必要があり、布基礎はベタ基礎よりも奥深くまで鉄筋コンクリートを根入れできるからです。住宅メーカーや設計士とよく相談し、地盤の強度や地域の気温に合う方法を選ぶことをおすすめします。

基礎工事の流れ

次は、基礎工事の流れと作業内容を解説します。基礎工事の流れを知れば、現場に見学に行く際、ある程度の進行状況や何をしているのか分かるでしょう。ここでは、多くの家で採用されているベタ基礎の工程を紹介します。

■①地縄張りと根切り(掘削)をし、砕石を敷いて固める

地盤調査の後、建物を建てる場所の外周に縄などで印をつける地縄張りを行います。地縄に基づき、地盤を重機で掘削する根切りをし、そこに細かく砕いた石を敷き詰めて固めていくようです。この工程は、建物が沈んでしまうことを防止するために行う重要なものです。

■②防湿シートを引き、捨てコンクリートを流す

次に地面からの湿気を防ぐ効果のある防湿シートを敷き、シートの周りに捨てコンと呼ばれるコンクリートを流して平らにしていきます。捨てコンは強度とは関係なく、平らにして印をつける目的で流されるので、ヒビが入っていても心配ありません。

■③配筋

捨てコンの印をもとに、鉄筋を組んでいく「配筋」を行い、鉄筋の太さやピッチなどの検査をします。配筋も基礎の寿命や強度に影響がある、非常に重要な工程です。

■④枠をつくり、底盤への生コンクリート打設

基礎の外周にコンクリートが流れ出ないよう型枠を組んでから、底盤にコンクリートを流し込み、職人が平滑にしていきます。

■⑤アンカーボルト設置と立ち上がりへの生コンクリート打設

基礎の立ち上がり型枠に合わせ、基礎と建物の土台をつなぐアンカーボルトを設置し、枠組みの中にコンクリートを隙間なく打設します。その後、立ち上がりの天端を平らにするようです。

■⑥養生

コンクリートの打設が終わったら、しっかり強度が出るまで破損しないように養生(カバー)をします。期間は、季節や温度に影響されますが、だいたい3日~1週間程度です。

■⑦型枠をはずす

コンクリートの強度が取れたら型枠を外します。基礎の立ち上がりの位置は建物の柱や壁に合わせているので、型枠を外すと間取りが分かるようになります。

■⑧仕上げ

雑コンと呼ばれる、勝手口の土間や給湯器置場のコンクリートの打設、またつなぎ目の不要な部分を削るといった仕上げ作業を行い、基礎工事は終了です。

 

今回は新築一戸建ての基礎工事の目的や工事の流れを紹介しました。多くの人にとって、家づくりは何度も経験できることではありません。不安を募らせるよりも、記事を参考にぜひ見学にも行ってみてください。基礎工事は家全体を支える重要な工程です。新築の大切なお家が、長く安心して住める基礎の上に建つよう、ご自分の目でしっかり確認してくださいね。

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