新築一戸建てにおすすめ?サイディング外壁の特徴やメリットとは

公開日:2022/07/15   最終更新日:2022/07/12


住宅の質を左右する要素のひとつに、外壁材が挙げられます。外壁材の選択肢のなかには必ずサイディングが含まれることでしょう。サイディングは住宅外壁の主流なのです。ここではサイディングの特徴・メリットを紹介し、併せて補修などのメンテナンスについても紹介していくので、外壁材で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

サイディング外壁とは

今や住宅外壁の代表的素材であり、価格が安く耐久性に優れた特徴をもつサイディング外壁。1970年代に登場して以来、90年代から普及しはじめ、現在は90%以上の新築戸建てでサイディング外壁が用いられています。パネル外壁材の一種であり、工場で成形されたボードを現場でカットして貼り合わせ、パネル同士の隙間を埋めることで外壁となっています。サイディングには4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。以下で詳しく見てみましょう。

■窯業系

窯業系サイディングとは、原料にセメント質と繊維質を用いたサイディングを指します。日本の一般住宅の7~8割で使用されており、断熱性や防火性、防水性、防汚性のバランスがもっとも優れた外壁材といえます。外観も木目調やレンガ・タイル風、石造風などとさまざまです。また比較的費用が安く、工期が短いのも人気の理由です。

■金属系

ガルバリウム、アルミニウム、ステンレスなどといった金属板に樹脂断熱材を合わせます。窯業系にくらべ軽くて扱いやすいことから、リフォームの現場などで用いられることの多い外壁材です。断熱性や耐凍害性、耐震性に優れた丈夫さにより、寒冷地など気温変化の激しい土地で活用されることが多いようです。

■木質系

表面を炭化させた天然木に、塗装を施したものが木質系サイディングです。天然木ならではの木目や色合いが温かみを演出します。自然由来のためほかのサイディングにくらべると防火性や防水性には劣りますが、熱を吸収しにくい特徴から、断熱性に優れています。木目や色合いも徐々に変化していくため、住宅とともに成長しているかのような安心感があるでしょう。

■樹脂系

塩化ビニル樹脂という、プラスチックの一種を用いた外壁材です。日本では普及しておらず、アメリカで主流の外壁材となっています。メリットとしては軽さがあり、耐久性や耐天候性に優れていることが挙げられます。また素材そのものが着色されているため、変色しにくく見栄えがいいのも特徴です。

サイディング外壁のメリット

サイディングは1980年代以降から主流となった外壁材です。サイディングが広がる前は、施工時に水を使う湿式工法を用いた、モルタルが主流でした。モルタルは塗り壁を指し、左官職人が手作業で仕上げるものです。しかし時間の経過によるひび割れのリスクが高く、すべて手作業で行う上、乾燥時間が必要で工期と工事費用がかかる・職人の技術によるため品質にばらつきがある・耐水性が低いといったデメリットがありました。

一方、サイディングはモルタルのデメリットをカバーし、短期間で安く施工ができる・工場生産で品質が安定している・種類やデザインが豊富・耐水性や耐天候性が高い・軽くて扱いやすい上、耐震性に優れているといったメリットがあります。サイディングはパネルを貼り合わせるだけと、特別な職人を呼ばなくても、建築を担当した大工がそのまま施工できるのです。こうした数々のメリットから日本で主流の外壁材に選ばれたのですね。

張り替えや補修にかかる費用は?

住宅を長持ちさせるには、適切な時期のサイディング張り替えが重要です。サイディング張り替えの費用相場を知っておかないとぼったくられる可能性もあるため、事前に正しい知識を身につけておきましょう。

■張り替えの費用相場

一般的に張り替えの費用相場は、150万円~270万円といわれています。一部分だけを張り替える場合は1m²あたり3,500円~9,000円が相場とのこと。ただし耐久性や希少性の高いサイディングの場合はさらに費用が高くなるでしょう。

費用相場の内訳としては、30坪の住宅のサイディング張り替えの場合、足場代に10万円~20万円、古い壁材の撤去に10万円~30万円、新しい壁材に50万円~110万円、施工費に50万円~90万円、そのほか業者によっては諸経費がかかります。新しい壁材だけでなく、古い壁材の撤去にも費用が発生する点に注意しましょう。

■張り替え以外の補修にかかる費用

傷み具合によっては、張り替えほど大掛かりな補修でなくとも外壁塗装や重ね張りで事足りるケースも。外壁塗装とは、もとの外壁の塗装部分のみが傷んでいる場合に、新しく上から塗料を塗り直して壁を保護する方法です。重ね張りとはもとの外壁の上に新しい壁を重ね付けし、壁の劣化を防いで住宅全体の劣化を防ぎます。費用については外壁塗装が70万円~180万円、重ね張りが150万円~200万円と、張り替えと比較すれば70万円~200万円も安く済ませられます。

ただし傷みの進行度合いによっては外壁塗装や重ね張りが適さない場合も。傷みを長く放置しておくことはあまりおすすめできません。またもともとサイディングを使用している住宅だと、壁2枚分の重さに耐えられない構造であることがほとんどです。もとの外壁がサイディングなら重ね張りは避けたほうがよいでしょう。補修方法に迷うなら、張り替えるのがベストかもしれませんね。

■張り替えにおすすめの時期

サイディングの張り替えは新築から約30年経過したあたりから必要になってきます。たとえ強度の強い塗料で塗装をしており耐用年数に優れていたとしても、壁材そのものが30年ほどで劣化してしまうのです。壁材の劣化はひび割れなどの損傷につながり、雨漏りやカビなどの原因となります。

壁材そのものが劣化してしまうといくら性能のよい塗料を上から塗っても損傷した部分は改善しません。自分たちでは気づけない部分で劣化が始まっているかもしれませんので、マイホームを建てて30年ほどが経過している方は、一度リフォーム業者に相談してみてはいかがでしょうか。

 

サイディング外壁のなかでも種類が分けられ、それぞれによさがあるため建てる住宅に合わせて素材を選ぶことができます。従来の外壁のデメリットをカバーしたサイディングは、扱いやすさや丈夫さから日本の住宅で一番使用される外壁材となったのです。とはいってもメンテナンスなしにはサイディングのよさを活かすことはできません。適切に管理することで、メリットを最大限に活かした丈夫な住宅で暮らしを守りたいものですね。

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