新築一戸建てを建てる前に知りたい!アフターフォローはなぜ重要?
マイホームを建てるとき、どうしても、間取りや設備、デザインなどにかかる建築コストに目が行きがちです。しかし、住宅会社を選ぶときにもう一つ重要なのが、アフターフォローの充実度です。この記事では、アフターフォローがなぜ重要なのか、またアフターフォローを比較するときのポイントをご紹介します。
住んでからが本番!アフターフォローが重要な理由
アフターフォローはなぜ重要なのでしょうか?それは、アフターフォローの充実度が、家のランニングコストを左右するからです。
家は、建てて終わりではありません。最近の家は、耐震性や耐久性が上がり、長い間快適に暮らせる家が増えてきています。しかし、どんなにいい家でも、時とともに劣化してしまいます。そのため、長く快適に暮らすためには、定期的なメンテナンスが必要なのです。
具体的には、家の基礎である構造体、屋根、外壁、バルコニー、室内の壁、床材、給排水管などの設備の定期的な点検が必要です。点検の結果、必要に応じて補修をしたり、防蟻処理、塗装、壁の張り替えなどをしたりしなければいけません。
そして、これらのメンテナンスをするとなると、当然費用がかかります。その費用負担を左右するのが、住宅会社のアフターフォローなのです。
新築一戸建ての基本的な保証制度
ここで、新築一戸建ての基本的な保証制度を確認しておきましょう。
すべての新築一戸建てにつく瑕疵担保責任
どこの住宅会社でも、すべての新築一戸建ての住宅につくのが「瑕疵担保責任」です。瑕疵担保責任とは、柱や梁など、住宅の構造耐力上重要な基本構造部分や、屋根や外壁、建具など、雨水の侵入を防止する部分に対して、引き渡しから最低10年間保証する制度です。
瑕疵担保責任は、法律で義務付けられています。ただし、瑕疵担保責任は、重大な欠陥などがあった場合のみ適応され、経年劣化などで自然に起きたトラブルへの補修や交換が保証されるものではありません。そのため、経年劣化による住宅のメンテナンスには、住宅会社独自の保証が重要になるのです。
ハウスメーカーのアフターフォローの特徴
アフターフォローは会社によって異なりますが、大手ハウスメーカーの場合、引き渡しから10年間は無料の点検サービスがついているところが多いです。また、それ以降も保証期間を30~60年間と長期で延長できるところが増えてきています。
保証期間を延長すれば、今後メンテナンスが必要になった場合も保証してくれるので安心です。ただし、保証期間を延長するには、定期的に有償の点検を受けなければいけないなどの条件があります。それも事前に確認しておきましょう。
工務店のアフターフォローの特徴
工務店のアフターフォローは、引き渡しから3カ月、半年、1年、3年、5年などの節目で無料点検をしてくれるところが多いです。また、大手ハウスメーカーとの違いは、万が一トラブルがあったときに迅速に対応してくれるところです。これは、地域密着型の工務店だからこそできることでしょう。
また、工務店は施工した会社とメンテナンスの会社が同じというところが多いので、住宅の詳細情報がすぐにわかり、住宅に合った適切なメンテナンスをしてくれます。さらに、その地域の気候や風土に合った点検やメンテナンスをしてくれるところも多いでしょう。
業者選びでアフターフォローを比較する際のチェックポイント
新築一戸建てのアフターフォローの重要性がわかりました。では、住宅会社選びでアフターフォローを比較するときは、どのような点をチェックすればいいのでしょうか?
瑕疵担保責任保険に加入しているか
まずは、瑕疵担保責任保険に加入しているかどうかを確認しましょう。先ほどお伝えしたように、すべての新築一戸建てには、瑕疵担保責任が生じます。万が一、重大な欠陥などで瑕疵担保責任が発生した場合、住宅会社は賠償金を支払わなければなりません。それをカバーしてくれるのが、瑕疵担保責任保険です。
もし、瑕疵担保責任保険に加入していないと、瑕疵担保責任が発生した場合、住宅会社が自腹で賠償金を支払うことになります。しかし、そのタイミングで住宅会社が倒産していると、賠償金の支払い能力がなくなってしまうのです。そんな万が一の事態を逃れるため、瑕疵担保責任保険に加入している住宅会社を選びましょう。
保証期間や保証内容が明記されているかどうか
住宅会社によってアフターフォローには差があります。そのため、保証期間や保証内容をきちんと確認しましょう。また、具体的な保証内容が明記されているかもポイントです。そして、定期点検をどの時期にやるのか、また定期点検をする頻度も確認してください。
家の性能を加味したメンテナンスコスト
アフターフォローが充実しているからといって、家にすぐにトラブルが発生しては困ります。家の性能も高く、さらに万が一のときのアフターフォローが充実しているのが理想です。そのため、家の性能に合ったメンテナンスコストを考えましょう。
リフォーム事業を担っている会社ならなお安心
住宅会社によっては、リフォーム事業を展開しているところがあります。そういった住宅会社なら、アフターフォローが充実しているところが多く、安心してメンテナンスを任せられるでしょう。
まとめ
新築一戸建てを建てる上うえでのアフターフォローの重要性についてお話しました。新築一戸建てを建てるときは、どんな間取りにするか、設備はどんなものをつけるか、デザインはどんな感じにするかでワクワクしますよね。せっかく建てた理想の家で、長く、快適に暮らすため、アフターフォローが充実した住宅会社を選びましょう。